週刊ニュースダイジェスト

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【最新】1月第1週

第1週
■高市首相 超党派の「国民会議」立ち上げへ(1月5日)
 三重県伊勢市で行われた年頭記者会見で社会保障制度改革に関する「国民会議」を1月に立ち上げると述べた。野党にも参加を呼びかけ、給付付き税額控除など社会保障と税の一体改革を話し合う。

■昨年の介護事業者の倒産が過去最多(1月9日)
 東京商工リサーチは介護事業者の倒産が25年、176件で前年より2・3%増え、2年連続で最多を更新したと発表した。中でも訪問介護が91件(前年比12・3%増)と突出した。求人難など「人手不足」倒産が目立っている。

■認知症施策の推進計画を立てた市区町村は1割弱(1月8日)
 政府の認知症施策推進関係者会議で、厚労省は自治体が認知症の人や家族らの意見を聴きながら作ることが努力義務となっている認知症施策推進計画について、策定状況を公表した。昨年4月時点で策定済みの都道府県は40・4%、市区町村は8・9%だった。

10月

2025-10-01
【第1週】
東京都 再就業するケアマネに10万円を支給(9月26日)
 介護支援専門員の資格を持ちながら現在は就業していない人材の掘り起こしに向けた事業を開始した。一定期間以上実務から離れていた人や一度も実務に従事したことがない人が都内の介護事業所などで新たに就業し、一定期間従事した場合、10万円を支給する。

厚労省 利用者負担やケアプラン有料化を議論へ(9月29日)
 27年度の次期報酬改定のあり方を検討している介護保険部会で、利用者2割負担の判断基準見直しやケアマネジメント有料化、軽度者(要介護1・2)の生活援助サービスの地域支援事業移行など、24年度改定で積み残しになっていた「給付と負担」の適正化を改めて論点に挙げた。

昨年度の介護費は11兆9000万円(9月30日)
 厚労省が発表した24年度の介護給付費等実態統計の概況によると予防給付を含めた介護費は約11兆9381億円で前年度から3・7%増加した。特養の介護サービス費は約2兆1651億円で前年度より4・5%増えた。

75歳以上の医療費窓口負担「配慮措置」が終了(9月30日)
 75歳以上の後期高齢者のうち、22年度に医療費の自己負担割合が2割に引き上げられた人を対象に、負担増加額を月3000円までに抑える「配慮措置」が9月末で終了した。

医労連調査 8割以上が人員体制が「不十分」と回答(10月2日)
 日本医療労働組合連合会が公表した「介護・福祉施設の人員配置アンケート」によると、今の人員体制で十分な介護・福祉サービスが行えているかという問いに49・9%が「不十分」と回答した。「やや不十分」と合わせると82・2%に上った。アンケ結果を受け医労連は国・自治体への要請事項として「人員配置基準の引き上げ」「賃金の大幅引き上げ」を掲げた。

厚労省 有料老人ホームの「登録制」を検討へ(10月3日)
 有料老人ホームにおける望ましいサービス提供のあり方に関する検討会で、これまでの議論の「とりまとめ案」を提示した。有料老人ホームの安全性やサービスの質の確保の観点から「登録制」など事前規制の導入を検討する必要性を盛り込んだ。また住宅型有料老人ホームの囲い込み問題に対して「実質的な誘導が行われないよう、中立的かつ正確な説明が確実に実施される必要がある」とした。

高市自民党総裁 補正予算で介護施設支援を検討(10月4日)
 自民党総裁選終了後の記者会見で、高市新総裁は病院や介護施設が「大変な状況になっている」との認識を示し、「補正予算を使って支援できる形を検討してもらいたい」と述べた。
【第2週】
■厚労省 次期制度改正で「人口減少地域」の特定へ(10月9日)
 27年度の介護保険制度改正に関する議論を行っている介護保険部会で、「中山間・人口減少地域」など地域類型の考え方を第10期介護保険事業計画に向けた基本指針で示す必要性を示した。特に中山間・人口減少地域については対象地域を特定すべきだとした。特別地域加算の対象地域を基本として国が範囲拡大の基準を示し、都道府県が市町村の意向を踏まえて決定する考え方を提案した。

■厚労省 人口減少地域のサービス柔軟化へ具体案提示(10月9日)
 サービス提供体制の維持困難が予想される「中山間・人口減少地域」における新たな柔軟化に向けた具体的な考え方を介護保険部会で提案した。特例介護サービスの枠組みの拡張により、訪問系サービスへの包括的評価導入、施設サービスへの対象拡大などが示された。また市町村が介護保険財源を用いて給付に代わる新たな事業(新類型)を行える仕組みも盛り込んだ。訪問介護、通所介護、ショートステイを組み合わせて提供することなどが想定されている。

■保険外サービス認証制度の申請受け付けを開始(10月9日)
 介護保険外サービスを提供する事業者で作る介護関連サービス事業協会は「100年人生サポート認証」の申請受け付けを始めた。対象サービスは同協会のガイドラインが公表されている「生活支援」と「配食」の2分野。

■認知症の生活は「地域」と「施設」で希望が半々(10月10日)
 政府が公表した「認知症に関する世論調査」によると、自分が認知症になった場合に望む暮らし方として、周囲や医療・介護などのサポートを受けながら地域で生活したい人と、施設で暮らしたいという人がともに約42%で並んだ。また共生社会を目指す「認知症基本法」の成立(23年6月)を知らない人が約76%に上った。
【第3週】
■介護福祉士養成施設の充足率が約3分の2へ増加(10月14日)
 日本介護福祉士養成施設協会は介護福祉士養成施設の今年4月入学生の定員充足率が66・9%だったと発表した。昨年度から約8ポイント増加した。入学者数7356人のうち外国人留学生は4074人と昨年度から1020人増え、充足率の上昇に貢献した。

■医療・介護など関係団体が補正予算対応などを要求(10月14日)
 医療・介護・保健及び福祉行政の拡充強化を目指す43団体で作る国民医療推進協議会(会長・日本医師会長)は第20回総会を開き、今年度補正予算で補助金と報酬の両面における早急な対応と、26年度予算編成での賃金上昇と物価高騰、高齢化などに対応した大幅なプラスを実現するように求める決議を採択した。

■厚労省 介護情報基盤活用へ補助金受け付けを開始(10月17日)
 介護事業所と市町村、医療機関、利用者などの間で介護情報を共有できる介護情報基盤の活用に向け、事業所に対する助成金の受け付けを開始したことを周知した。助成金の申請は同基盤ポータルサイトに追加された「助成金申請機能」を通じて行う。
【第4週】
■厚労省 実務者研修の時間数一部免除などを検討(10月20日)
 幅広い福祉分野で活躍できる人材を確保するため、実務経験ルートから介護福祉士国家試験を受験する際の資格要件である実務者研修(450時間)について、社会福祉士や保育士など他の国家資格を持つ人に対して時間数の一部免除を行う考え方を福祉人材確保に向けた専門委員会で示した。

■高市早苗新内閣が発足、新厚労相に上野衆院議員(10月21日)
 上野賢一郎衆院議員(滋賀2区)が高市内閣の厚労相に就任。翌日の会見で介護施設が物価高騰などの厳しい状況に直面しているとの認識を示し、必要な施策を補正予算の中に盛り込めるように努めたいと述べた。

■高市首相 所信表明で介護施設支援を急ぐと明言(10月24日)
 国会で行った所信表明演説で経営難が深刻化する介護施設への支援は急を要するとの認識を示し、必要な補正予算を組むと述べた。また介護報酬に賃上げ・物価高を適切に反映させていくため、報酬改定の時期を待たず、経営の改善や従業者の処遇改善につながる補助金を措置し、効果を前倒しすると明言した。
【第5週】
■ケアマネ受験資格の実務経験年数を3年に短縮へ(10月27日)
 ケアマネジャーの入職促進のため、厚労省は受験資格の実務経験年数を5年から3年に見直しする考え方を介護保険部会で示した。併せて受験対象である国家資格の範囲に公認心理師など五つの資格を加える方針も明らかにした。

■厚労省 ケアマネジャーの更新制を廃止へ(10月27日)
 更新研修の受講を要件とした介護支援専門員の有効期間更新の仕組みを廃止することを介護保険部会で提案した。更新制廃止後も新たな知識・技能の修得は重要だとして定期的な研修の受講を求める考え方も併せて示した。

■厚労省 介護事業者にカスハラ対策を義務付け(10月27日)
 労働施策総合推進法の改正などを踏まえ、全ての介護事業者に対して現行のセクシュアルハラスメント、パワーハラスメントへの対応に加え、カスタマーハラスメント対応についても義務付けを行うべきだとする考え方を介護保険部会で明らかにした。

■次期制度改正に向け「給付と負担」問題を議論(10月27日)
 27年度の介護保険制度改革を議論している介護保険部会は「持続可能性の確保」を議題とし、介護サービスの利用者2割負担の範囲拡大、ケアマネジメント有料化、軽度者(要介護1・2)の生活支援サービスなどの総合事業移行などの検討を本格的に開始した。

■有料老人ホームの「囲い込み」対策など取りまとめ(10月31日)
 厚労省の「有料老人ホームにおける望ましいサービスのあり方に関する検討会」は議論の取りまとめ案を公表した。中重度の要介護者、医療ケアが必要な要介護者、認知症の人などを入居対象とする有料老人ホームに登録制を導入する必要性を盛り込んだ。また「囲い込み」対策として、資本・提携関係のある介護事業所やケアマネ事業所の利用を契約条件とすることなどを禁止する措置を設けることを検討すべきだとした。

■上野厚労相 高齢者に応能負担を求める姿勢を示す(10月31日)
 閣議後会見で介護サービスの利用者2割負担の対象者拡大について問われ、介護保険制度の維持・サービスの質確保のために「高齢者の皆さんにも能力に応じて負担を求めていくことも必要」と述べた。「給付と負担」の見直しに関する課題について、年末までに結論が出せるように検討を深めていく考えを示した。

11月

2025-11-01
【第1週】
■全老健 財務相に賃上げ支援などを要望(10月31日)
 全国老人保健施設協会の役員が片山さつき財務相を表敬訪問し、介護職員と全産業平均との賃金格差について説明。介護従事者全員を対象とした賃上げ支援、物価高騰への対応支援などを要望した。

■介護労働シンポジウムの動画を無料配信(11月4日)
 介護労働安定センターは「第29回介護労働シンポジウム」の動画配信を開始した。内容は介護事業所における管理者・リーダーの役割や育成をテーマにした基調講演とパネルディスカッション。視聴無料で来年3月27日まで公開、申し込みは同センターサイトから。

■財務省 介護従事者の「効率化」を主張(11月5日)
 来年度予算編成に向けた議論を始めた財政制度等審議会の財政制度分科会で社会保障をテーマに取り上げ、医療・介護産業の「コスト構造の見直し」を主張した。医療・介護従事者の収入を構造的に増やしていくために「より少ない就業者で質の高いサービスが提供できるよう、効率的で持続可能な産業構造への転換が不可欠」という考え方を明確にした。
【第2週】
■上野厚労相 介護への支援「スピード感を持って」(11月7日)
 介護職員の処遇改善や施設支援などに関する対応について閣議後会見で問われ、経済対策を盛り込んだ補正予算の取り組みを通じて「スピード感を持って対策を講じていきたい」と述べた。

■老施協調査 1人当たり食費が昨年より約90円上昇(11月7日)
 全国老人福祉施設協議会は特養の食費(基準費用額)に関する調査結果を公表した。今年6月の利用者1人当たりの食費は1日1788円で昨年同時期に比べて88円増加した。半数の施設が利用者負担額を基準費用額(1445円)に設定していることなどから、約80人規模の特養で年間1000万円が赤字となると試算した。

■厚労省 介護施設事故に関する新ガイドラインを作成(11月7日)
 特養の事故予防に向けては12年にガイドラインが作られたが、重度者の増加や介護テクノロジー導入に伴う環境変化に対応し、新たに「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン」を作成し、周知した。居宅系・居住系サービスでの安全管理の内容も盛り込んだ。

■人口減少地域の訪問介護定額払いを27年度から導入(11月10日)
 中山間・人口減少地域の訪問系サービスに現行の出来高報酬に加え、包括報酬(月単位の定額払い)を導入する考え方について、厚労省は次期介護報酬改定(27年度~)から希望する自治体は実施を可能とするスケジュール案を同日の介護保険部会で示した。単価のあり方などは来年度までに介護給付費分科会で検討を進める。

■厚労省 夜間対応型訪問介護を廃止へ(11月10日)
 介護人材など限られた地域資源を有効活用する観点から、夜間対応型訪問介護を廃止し、機能が機能が重複している定期巡回・随時対応型訪問介護看護と統合することを介護保険部会で提案した。

■実務者研修の科目免除制度を導入へ(11月11日)
 厚労省の福祉人材確保専門委員会は議論の整理を取りまとめ、介護福祉士国家試験(実務経験ルート)の受験資格となる実務者研修について、保育士など他の国家資格保持者を対象にした一部科目免除や単位制導入の必要性を盛り込んだ。一方、介護福祉士養成施設卒業者の国家試験免除措置(来年度卒まで)については、終了か延長かの方向性を示さなかった。

■財務省 利用者2割負担拡大へ金融資産の考慮を(11月11日)
 財政制度分科会で介護分野を議論し、利用者2割負担の対象者拡大に向けて「高齢者世帯の金融資産保有状況も考慮に入れて検討すべき」と主張した。一定以上の所得・資産のある利用者は負担が増加しても「利用控えに与える影響は限定的」との見方を示した。併せてケアマネジメントへの利用者負担導入、軽度者(要介護1・2)の通所介護の地域支援事業移行などもテーマに挙げられた。

■上野厚労相 医療費一律3割負担は「現実的でない」(11月11日)
 11月5日の財政制度分科会で財務省が70歳以上の医療費の自己負担割合を3割とすべきだとする改革案を示したことへの見解を閣議後会見で問われ、「窓口負担割合を一律3割というのは現実的ではないと考えています」と述べた。

■厚労省 配置医師の診療に伴う報酬の枠組みを整理(11月10日)
 特養での医師の診療行為に関して診療報酬あるいは介護報酬による算定の枠組み(給付調整)を改めて周知した。配置医師の診療は介護報酬で賄われるが、外部医師が緊急時や配置医師の専門外の傷病に対応した場合、初・再診料、往診料などが算定できる。また配置医師が末期のがん患者の診断、看取りを行った場合、各種の診療報酬や加算が算定できる。

■介護13団体が賃上げ状況調査の結果を報告(11月12日)
 全老健など介護関連の13団体が記者会見し、今年夏に実施した「介護現場の幅広い職種の賃上げ実現のための賃上げ状況調査」の結果を公表した。今年度の賃上げ率は2・58%で、昨年度の2・99%を下回った。介護職では3・20%から2・71%へ下がった。

■上野厚労相 介護保険などでの金融所得把握に前向き(11月14日)
 医療・介護の保険料算定に金融所得を反映させる議論について閣議後会見で問われ、課税後は金融所得が保険料算定や自己負担割合の決定に使われない「不公正」の是正に取り組むべきだと述べ、法令上で提出義務を課す必要性があるとの考え方を示した。
■今年の平均給与の伸びは2・0%にとどまる(11月14日)
 厚労省は今年度に実施した「介護職員等の職場環境や処遇に関する実態調査」の結果(速報版)を公表した。基本給(月給)に手当、一時金を加味した今年7月時点の平均給与額は34万1340円で昨年9月時点より6840円(2・0%)の増加にとどまった。
【第3週】
■厚労省 身寄りのない高齢者を支援する新事業検討(11月17日)
 判断能力が不十分だったり頼れる身内がいない高齢者が地域で自立して暮らせるよう支援する新しい事業を設ける方針を社会保障審議会の福祉部会で示した。事業内容は「日常生活支援」に加え、「入院・入所等の手続支援」と「死後事務の支援」の一方(または両方)で事業主体は問わない。

■厚労省 ケアプラン有料化に向けた動きを加速(11月20日)
 ケアマネジメントの利用者負担導入に向けた案を介護保険部会で示した。利用者の所得状況を勘案することや、住宅型有料老人ホームの入居者に関わるケアマネジメント有料化、ケアマネジャーが行う事務の実費相当分を利用者に求める考え方などが示された。

■厚労省 「2割負担」の判断基準に預貯金を考慮(11月20日)
 介護サービスの利用者負担について、高齢者世帯の貯蓄水準は現役世代よりも高いとして、預貯金など貯蓄額の勘案を通じて「2割負担」の対象範囲を広げられないかと介護保険部会で提案した。

■「軽度者」の介護保険外しは見送りへ(11月20日)
 軽度者(要介護1~2)の訪問介護、通所介護の「総合事業」移行について、厚労省は同日の介護保険部会で「引き続き、包括的に検討を行う」として次期制度改正では見送る方針を示した。

■政府が総合経済対策を決定 介護従事者に月1万円(11月21日)
 政府は新たな総合経済対策を決定し、26年度の介護報酬改定(臨時改定)実施を明記した。また赤字の介護施設などに対する「医療・介護等支援パッケージ」の緊急措置を盛り込んだ。同対策決定後の会見で高市首相は「介護従事者全般には月1万円の半年分の賃上げを措置する」と述べた。

■厚労省 処遇改善加算の対象範囲拡大を検討(11月21日)
 政府の総合経済対策で介護現場で働く「幅広い職種」の賃上げが目指されたことを受け、現行では訪問看護や居宅介護支援などが算定対象に含まれない「介護職員等処遇改善加算」の範囲拡大を介護給付費分科会に諮った。
【第4週】
■昨年度決算で特養の半数近くが赤字(11月26日)
 厚労省は今年5月に行った「介護事業経営概況調査」の結果を介護給付費分科会の介護事業経営調査委員会に示した。特養の収支差率は23年度決算が1・3%、24年度決算が1・4%のプラスだった。一方、24年度決算で収支差率がマイナスの赤字事業所の割合は全サービス平均で37・5%。特養は44・3%、老健は49・3%だった。

■来年度予算編成方針 保険料負担の増加抑制を強調(11月27日)
 政府は2026年度予算編成の基本方針案を経済財政諮問会議に示した。社会保障については「保険料等の国民負担の増加を抑制することが重要」と明記し、応能負担の徹底などを強調した。また税と社会保障の一体改革について話し合う「国民会議」の早期設置に向けた議論を進めるとした。

■18兆円超えの今年度補正予算案を決定(11月28日)
 政府は「強い経済」を掲げる新たな総合経済対策の裏付けとなる約18兆3000億円に上る25年度補正予算案を閣議決定した。厚労省関係では「医療・介護等支援パッケージ」に約1兆3650億円(うち介護分野2721億円)を計上した。ケアマネジャーなども含めた幅広い介護従事者を対象に月1万円の賃上げ支援を半年間行う事業などが盛り込まれた。
【第5週】
■全国老施協 高市首相に緊急要望書を提出(11月27日)
 全国老人福祉施設協議会の大山会長が高市首相と面会し、食費の基準費用額の引き上げ、全産業平均賃金との格差を是正するための賃上げ原資の補助、介護報酬と基準費用額への「スライド制」導入を今年度補正予算と来年度の期中改定で対応するように求める「緊急要望」を提出した。

12月

2025-12-01
【第1週】
■厚労省 利用者2割負担の対象者拡大へ具体案(12月1日)
 介護サービスの自己負担割合が2割となる「一定以上所得」の判断基準を現行の年収280万円以上(単身者)から、230万~260万円以上へ引き下げる案を介護保険部会で明らかにした。急激な負担増を抑えるため、当分の間は1割負担からの負担増を最大7000円とすることや、預貯金が一定額未満の利用者は1割負担に戻すなどの配慮措置案も示した。

■財務省審議会 利用者2割負担の範囲拡大を主張(12月2日)
 財務省の財政制度等審議会は来年度予算の編成に関する建議(意見書)をまとめ、介護制度改革の必要性を強調した。利用者2割負担の対象範囲拡大について27年度の制度改正で「確実に実施すべきである」と記述した。

■介護の処遇改善の原資は業務効率化で(12月2日)
 財政制度等審議会は来年度予算編成に関する建議の中で介護分野の職員の殊遇改善に触れ、介護テクノロジーの活用や経営の大規模化による業務の効率化が不可欠であると述べ、「効率化分を賃上げ原資としていくことが重要」だとの考え方を明示した。

■訪問介護の倒産が3年連続で過去最多を更新(12月3日)
 東京商工リサーチは訪問介護事業者の倒産が11月末までに85件に達し、昨年1年間の倒産件数(81件)を超えて過去最多を更新したという調査結果を公表した。過去最多の更新は3年連続。ヘルパー不足や介護報酬引き下げに加え、人件費や燃料費の高騰が光熱費などが原因だと分析している。

■厚労省 食費の基準費用額引き上げを検討へ(12月3日)
 今年度の介護事業経営概況調査で、特養など介護保険施設で提供される食費の平均額が現行の基準費用額を上回ったことを受け、食費の基準費用額について「必要な対応」を検討すべきだとする考え方を介護給付費分科会で示した。

■自民党調査会 来年度の報酬改定に向けて決議(12月4日)
 自民党の社会保障制度調査会は来年度の介護報酬改定について、他産業平均と遜色ない賃金水準となるよう、「必要十分な改定」を求める決議を行った。物価上昇による税収増や賃上げに伴う保険料増収分を活用すべきだとした。また賃金・物価上昇に対応し、「報酬を機動的に調整する対応」が可能となる仕組みの検討を求めた。

■高市首相 利用者負担見直しの結論を年末までに(12月5日)
 来年度予算編成の基本方針に関する答申を行った経済財政諮問会議のまとめで、当面の対応が急がれる課題として「介護の利用者負担を見直すこと」を例示し、年末までに結論を得た上で来年度予算編成、制度改正に反映させることを厚労相、財務相に指示した。
【第2週】
■大阪府 介護職員に3万円のギフトカードを配布(12月10日)
 物価高騰対策として編成した今年度補正予算案を発表した。介護、障害、保育施設など福祉施設で働く職員に対して3万円分のギフトカードを配る経費として約140億円を計上した。

■厚労省 来年度の介護報酬改定は6月施行を予定(12月12日)
 総合経済対策で示された臨時の介護報酬改定について、今年度補正予算に今年5月までの賃上げ支援が盛り込まれたことなどから今年6月に施行する方針を示した。

■処遇改善加算の対象範囲をケアマネなどに拡大(12月12日)
 介護職員の賃上げ原資として24年度の介護報酬改定で一本化された介護職員等処遇改善加算について、厚労省は来年度の臨時改定で新たに訪問看護、訪問リハ、居宅介護支援及などを新たに同加算の算定対象とする方針を介護給付費分科会で示した。

■厚労省 処遇改善加算の上位区分に加算率を上乗せ(12月12日)
 現行の介護職員等処遇改善加算の上位区分(Ⅰ、Ⅱ)について、来年度の臨時改定において生産性向上や協働化に向けた取り組みを評価し、加算率を上乗せする方針を介護給付費分科会で示した。具体的な要件としては、訪問・通所サービスではケアプランデータ連携システムの導入、施設・居住サービスでは生産性向上推進体制加算の取得が想定される。
【第3週】
■介護福祉士国家試験 経過措置の延長可否に結論出ず(12月18日)
 介護福祉士養成施設の卒業者を対象に、国家試験を受験・合格しなくても一定条件の下で介護福祉士資格を取得可能とする経過措置(26年度卒業生まで)の再延長について、社会保障審議会の福祉部会は同日まとめた報告書では結論を示さず、厚労省に「必要な対応」を講じるように求めた。

■介護職員数は横ばい(12月19日)
 厚労省は昨年の「介護サービス施設・事業所調査」の結果を公表した。昨年10月1日時点の介護職員数は212万6227人で、前年同期に比べ487人の増加にとどまった。介護職員の処遇改善や外国人介護人材の受け入れ環境整備などに取り組むとした。

■来年度の報酬改定に向けた考え方がまとまる(12月19日)
 介護給付費分科会は26年6月に施行される臨時の介護報酬改定に関する審議報告をまとめた。介護職員等処遇改善加算の上乗せや対象職種の拡大に向けてクリアすべき要件が示された。また介護施設における食費の基準費用額について「必要な対応を行うことが適当」と記述した。
【第4週】
■来年度の介護報酬改定 2・03%引き上げを決定(12月24日)
 政府は来年度に行う臨時の介護報酬改定について、来年度予算の大臣折衝を踏まえて2・03%の改定率とすることを決めた。介護職員以外の幅広い介護従事者を対象に月1万円の賃上げを実施するなど処遇改善分として1・95%、食費の基準費用額を1日当たり100円引き上げるために0・09%が措置される。前者は今年6月、後者は同8月に施行される。

■利用者2割負担の対象者拡大は結論先送りを決定(12月24日)
 政府は大臣折衝事項として、介護サービスの利用者2割負担の対象となる所得基準見直しに関しては「第10期介護保険事業計画期間の開始(令和9年度~)の前までに結論を得る」と盛り込んだ。これを受けて、25日に介護保険部会がまとめた制度見直しに関する意見書でも「本部会での継続検討」することが適当だと記述した。

■介護施設などでの虐待が4年連続で過去最多を更新(12月25日)
 厚労省は24年度に介護施設・事業所の職員による虐待と判断された件数が1220件で前年度より8・6%増加し、過去最多を更新したという調査結果を公表した。増加は4年連続。虐待で死亡に至った事例は5件だった。

■今年度当初の特養待機者は約21万人(12月25日)
 厚労省は25年4月1日時点の要介護3以上の特養待機者が、20万6000人で前年同時期と比較して4万7000人減ったとする集計結果を公表した。特例入所の対象となる要介護1・2の待機者は1万8000人で前年度から4000人減少した。

■厚労省 補正予算による処遇改善の要綱を通知(12月25日)
 今年度補正予算に盛り込まれた新たな総合経済対策として行われる介護分野の処遇改善事業について、事業の実施要綱を都道府県に通知した。介護職員以外も含む幅広い介護従事者を対象に12月から半年間、月1万円の賃上げなどを行うための補助金が交付される。

■協力医療機関を定めている特養は約7割(12月25日)
 24年度介護報酬改定で介護施設に義務づけられた協力医療機関の選定(26年度末まで経過措置)について、厚労省は昨年8月1日時点の状況を調査し、公表した。診療体制の常時確保や入院の原則受け入れ体制などについてすでに連携を図っている施設は特養が67・9%、老健が83・3%だった。

■来年度予算案が決定 介護予算は1・4%増加(12月26日)
 政府は過去最大となる一般会計総額約122兆3000億円の26年度予算案を決定した。厚労省の一般会計予算約35兆円のうち介護には今年度当初予算より1・4%多い約3兆8000億円が計上された。介護従事者の処遇改善を主眼とする臨時の介護報酬改定(改定率2・03%)が盛り込まれた。
一般社団法人全国個室ユニット型施設推進協議会
〒222-0033
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